Fano JM6 を弾いてきました – ジャズマスター

先日紹介した Fano GuitarsJM6 を早速試奏してきました。

弾いたものはアルダーボディーに、メイプルネック、T-O-Mブリッジと言う仕様で、JM6 としてはスタンダードな仕様だと思います。

感想を一言で書くとしたら、「形は Jazzmaster だけど、音は Jazzmaster とは全然違う。」です。

Fano JM6
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なので、「Jazzmaster の音が好きで堪らない!」という人にはお薦めできないですが、「Jazzmaster の形は好きなんだけど、音がなぁ…」と言う私の様な人には最高のギターだと思いますよ。

Fano JM6 を試奏した印象

アルダーボディーに P-90 ってどんな感じなんだろう?
っと思っていましたが、これはこれでありです。

中古で値段も手ごろだった事もあり、危うく買いそうになりました。

Fano のギターを初めて弾きましたが、良いですね。
評判が良いのが分かります。

手に取った瞬間に馴染む感じ、これは良いギターの特徴ですが、Fano JM6 もそうでした。

弾きにくさを感じずに弾く事が出来る。
凄く丁寧に作られている感じがします。

肝心の音は、Fender の Jazzmaster と比べると明らかに太い音で、高音のギラツキも無く使いやすい音だと思います。

そもそも Jazzmaster と比べるのが間違ってるかもしれないですね。

しっかりと歪むし、クリーンもきれいに出ます。
Fender系にありがちな高音が痛い感じも無いです。

じゃぁ、カッティングには向かないか?と言う事は無くて、ミドルポジションのミックストーンはカッティングにはもってこいの音です。

まぁ、凄く乱暴に言えばレスポールスペシャルなどの P-90 が乗っているギターに近いと思います。

ただ、ボディーがアルダーで、ネックがメイプル、スケールも 25 1/2 なので、もっと硬くて纏まった音と言うか、そういう意味では Fender 系の音ですが、音の太さと温かさは P-90 ならではという感じ。

良い意味で、音が硬く、P-90のシングルコイルっぽさが強調されるので、ネックPUでリードを取るときにストラトのネックPUの様なブライトな感じがして良い感じでした。

もし P-90 の音が好きだけど、どうしてもマホガニーの甘さやが嫌いとか、ギブソンスケールの緩さが嫌だという人がいたら是非試して欲しいと思います。

トーンポットが独特で面白い!

で、弾いてから気がついたんですが、独特なトーンポットがついています。

Stellartone の ToneStyler というパーツらしいのですが、普通のトーンの様に無段階で切り替わるのではなく、ロータリースイッチの様な感じでガチャガチャっと段階的に変わっていきます。

Stellartone ToneStyler
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効き方も良くて、トーンを完全に絞った状態でも、単純に音が詰まる感じではなく、丸く暖かみのある音になる感じです。

実際に使ってみた感じとしては、これも含めて音を作れるイメージで、凄く使えると思います。

演奏中に切り替えるのはコツがいりそうですが、PUセレクターの様にシビアでは無いので、こういうノッチが効いているのも良いかもしれません。


この動画の 1:45 ~の感じが分かりやすいと思います。

トグルスイッチが 6弦側に着いているのは好き嫌いが分かれると思うんですけど、個人的にはこの位置にある方が使いやすいように思います。(実際に持ってないので何とも言えませんが。)

レリックが素敵

レリックもいやらしくないのもポイント高いです。

個人的にレリックってあまり好きじゃないんですけど、Fano のレリックは良いですね。
わざとらしさが無いし、本当に使いこまれた様な感じが出ていると思います。

とにかく、全体的に凄く作りの良いギターでした。

音は好みがあると思うし、万人に受けるとは思いませんが、この手の音が好きならとにかくお薦めのギターです。

個人的には、もう少し丸みや暖かみのある音が好みなので、JM6 か MG6 のオールマホモデルが本命かなぁ…と言う感じですが、アルダーのモデルも全然有りだと思います。

っと言うか、余裕があったらほんとに欲しい。

Fano JM6
出展:Fano Guitars

単純にカッコいい。

結論としては…

Jazzmaster は1、2を争うほど好きなギターの形なんですけど、音がどうしても好きになれなくて今まで買わなかったギターの一つです。

確かに、ネックピックアップの音は言われてみればジャズっぽいのかもしれないですけど、ブリッジはどうしたらいいのかが分からない。

あの音が Jazzmaster らしいと言われてしまえばそれまでですが、実際にガレージとかオルタナ以外での利用シーンが分かりません。

なので、この JM6 のように、「形は Jazzmaster なんだけど、音は全然違う。」っと言う発想は凄く良く分かるんです。

更に、JM6 はオールマホのモデルもあるので、Fano の考え方には凄くうなずくところがあります。

元々、何で Fano を知ったかと言えば、Twitter で「Jazzmasterの形は好きだけど、音が全然好きじゃない。オールマホでP90とか乗せたらいい感じになるんじゃないか?」的な事を呟いたら、あぽろんから「あります」っと言う事で Fano の JM6 を紹介されたのがきっかけでした。

確かにまんま。

が、殆ど日本に入ってきていない。

うーん、次のギターを買うまでにオールマホの JM6 や MG6 を試したいんですが、さすがに新潟まで試しに行く訳にも行かないので、悩ましいところです。

※このページは INOLOG から移植されました

Fano JM6
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