macOS 15 Sequoia で、RME Fireface UCX のドライバを DriverKit に変更したら発生した不具合と、その対処方法について。
発生した不具合としては、OS 起動時などに Fireface USB Settings が読み込まれると下記のようなエラーが発生するというもの。

Concurrently running RME USB kernel extension detected!
Please try to reboot your computer.If this message persists, disable third party kernel extensions in security policy!
同時に実行中のRME USBカーネル拡張が検出されました!
コンピュータを再起動してください。このメッセージが表示される場合は、セキュリティポリシーでサードパーティのカーネル拡張機能を無効にしてください!
別に音は出るのですが、気持ちわるい。
再起動しても改善しない。
という感じ。
問題への対処方法
やることは下記の二つ
- 起動ディスクのセキュリティ設定を「完全なセキュリティ」に戻す。
- ドライバ機能拡張で「Fireface USB Settings」を ON にする。
セキュリティ設定を変更する
カーネル拡張ドライバーをインストールした際に設定した手順で、セキュリティポリシーを「完全なセキュリティ」に変更します。
ドライバ機能拡張
下記の FAQ に従って「ドライバ機能拡張」で「Fireface USB Settings」を有効にします。

詳しい話
問題の症状や対処法はここまでで終わりなのですが、以下で詳しい経緯や補足など書きますので、ご参考までに。
使っているのは 14インチの MacBook Pro で、M1 Max、64GB メモリ、2TB ストレージというスペックのマシンです。
しばらく前まで macOS 14 Sonoma とカーネル拡張ドライバー(3.2系)を組み合わせて使っていたのですが、macOS 15 Sequoia にアップデートしたタイミングで、DriverKit ドライバーにアップデートしてみました。
理由は特にありませんが、今後の更新を考えるとどこかで DriverKit ドライバーに更新しておいた方が良さそうだとなと思っていたので、OS を更新したタイミングで一緒にやった、という感じです。
カーネル拡張ドライバーが変な状態で残った
Fireface UCX のファームウェアはすでに最新になっていたので、そのまま DriverKit ドライバーをダウンロードしてインストールしましたが、途中で下記のようなエラーが発生しました。
% sudo /usr/bin/kmutil rebuild
Password:
Checking the auxiliary kernel collection...
Error Domain=KMErrorDomain Code=31 "Error occurred while building a collection: Cannot build collection without binaries as only 1 codeless kexts provided" UserInfo={NSLocalizedDescription=Error occurred while building a collection: Cannot build collection without binaries as only 1 codeless kexts provided}
kmutil でエラーが出てます。
% kmutil --help
OVERVIEW: kmutil: KernelManagement Utility (KernelManagement_executables-463.40.2)
USAGE: kmutil <subcommand>
OPTIONS:
-h, --help Show help information.
SUBCOMMANDS:
create Create one or more new artifacts based on the arguments provided.
rebuild Attempts an auxiliary kernel collection rebuild
なるほど。
kmutil rebuild は「補助カーネルコレクションの再構築を試みる」ということのようです。(分からんけど)
Fireface USB DK 418.pkg を立ち上げた時の文言にヒントがありそうです。

If a Kernel Extenstion (driver 3.xx) was previously installed, it may be necessary to enter your password in the Terminal-App to allow a rebuild of the auxiliary kernel collection. The Terminal-App-Window comes up automatically.
カーネル拡張(ドライバ3.xx)が以前にインストールされていた場合、補助カーネルコレクションの再構築を許可するために、ターミナルアプリにパスワードを入力する必要があるかもしれません。Terminal-App-Windowが自動的に立ち上がります。
私の場合、カーネル拡張がインストールされているので、補助カーネルコレクションの再構築を行うために kmutil rebuild を行ったところ、前述のようなエラーが発生して上手く再構築できなかったように見えます。
結果として、カーネル拡張ドライバが残った状態で DriverKit ドライバーがインストールされ、Fireface USB Settings が読み込まれた時に「カーネル拡張が実行中だよ」みたいな警告が出たのが、一番初めのダイアログなのかなと。

最初にも書いたように、再起動しても改善しませんが、この状態でも問題なく音は出ています。
無視しても良いと思うのですが、毎回この警告が出てくるのも気持ち悪いですし、将来的に問題がないのかまでは分からないので、対処しておいた方が良いように感じます。
ということで、「このメッセージが表示される場合は、セキュリティポリシーでサードパーティのカーネル拡張機能を無効にしてください!」という指示に従ってセキュリティポリシーを「完全なセキュリティ」に変更してみました。
Fireface UCX が認識されなくなる
再起動して Fireface USB Settings を立ち上げてみたところ、エラーは出なくなりました。
が、なぜか Mac のサウンド設定上に FIreface UCX が出てこなくなります。
TotalMix FX を立ち上げてもウィンドウが表示されなかったり、明らかにおかしな状態になってしまいました。
ドライバーを再インストールしたり、カーネル拡張ドライバーに一旦戻したりとか色々試してみるのですが、カーネル拡張ドライバーが有効な状態なら大丈夫なのですが、DriverKit ドライバーをインストールして、カーネル拡張を無効にするとダメ。
で、見つけたのが下記の FAQ で、この中のドライバ機能拡張の項目を確認したところ、Fireface USB Settings が無効になっていたので、有効にしたら治った。という感じです。
ちなみに、DriverKit ドライバーのインストールの注意事項などで下記のような注意事項が書いてあるのですが、私の環境では何度再インストールしても出てきませんでした。
「ドライバ機能拡張」を使用しようとする旨のメッセージが表示されます。
さらに、kmutil rebuild も何度やっても通りません。
まぁ、ひとまず音は出てるし、エラーダイアログも消えたので、この状態でしばらく使ってみたいと思います。