最近、Martin 00-28VS というアコースティックギターが欲しくて困ってますw
この手の話久しぶりですよね、M.Lab に移転してからは初かな?
まぁ、そんなことはどうでも良いかw
少し前からアコギをもうちょいちゃんと弾けるようになろう思って弾く機会を増やしているのですが、そうするとやっぱり欲しくなるんですよね、新しギターがw
で、色々試奏してみたところ、Martin 00-28VS がとても良くて困ってるという話ですw
Martin 00-28VS
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
アコースティックギターを探しだすきっかけ
アコギは Taylor 314ce を使っている のですが、その際に最後まで迷ったのが Martin のギターだったというのは 前にも書いた 通りです。
Taylor と Martin で最後まで悩んで、たまたま安くて良い 314ce に出会って Taylor を手にしたという感じでした。
でも、やっぱり Martin への憧れは残ってたんですよね。
去年ついにストラトを買ってある程度エレキギター探しの旅がひと段落した事もあって、アコースティックギターをもう一度探してみようと思ったわけです。
どんなギターが欲しいか
前回は初めてのアコースティックギターだったので良く分からない状態だったので、ある程度守備範囲の広そうなものを選んだ記憶があります。
だからこそ Taylor 314ce だった訳で、今でもその選択は間違ってなかったと思うのですが、用途も考えずになんとなくエレアコを優先していました。
Martin のギターを選ばなかった、というか選べなかった最大の理由もそこで、ピックアップを後からつけないといけないというのが費用的にも手間的にもネックになりました。
が、実際に使っていてアコースティックギターでライブをする事はなく、レコーディングで使う場合にはマイクで録音するので、ピックアップの出番ってほとんどないんですよね。
と言う事で、今回は素のアコースティックギター。
そして Martin 縛りで探し始めました。
で、Martin のアコギには様々なモデルあるのですが、前回探した際に D よりは 000 が好きだと感じた記憶があるので、000-18 か 000-28 辺りからと言う感じで探し始めました。
予算はとりあえず30万くらいまで?っと言ったところで。
00-28VS
Martin 00-28VS
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
19世紀後半に製作された、当時”パーラー・ギター”という愛称で親しまれていたモデルの復刻版。クラシックギターの様なノスタルジックな装いとまろやかで立ち上がりのいいサウンドが特徴。女性に人気のモデル。
000-28 を試奏した際に店員さんから勧められて「弾いてみたら想像以上に良くて一目ぼれしてしまった」と言う典型的なパターンで突然候補の最上に上がってきたモデルです。
000-28 と 00-28 を比べると 00-28 の方が低音がスッキリしていて好みだったのですが、スッキリしすぎてるような気がして、その辺りを伝えたら持ってきてくれたんだと思いますが、これは自分からはなかなかたどり着かないモデルだなと思います。
まず見た目がなかなか特徴的です。
一般的なアコースティックギターのが 14フレットジョイントなのに対して、00-28VS は 12フレットでジョイントされていて、ボディが 00 サイズで小さいこともあって瓢箪のような縦長で面白い形をしています。
ギターだけで見るとちょっと滑稽な感じで、「え?これw」って感じで弾き始めたんですけど、鏡で見たりする限り持ってみると意外と変じゃないというか、むしろオシャレ。
カッコいいです。
音の特徴はとにかく深みのある音、自然な感じのリッチな音でどのポジションでもバランスよく鳴るというイメージでした。
非常にネックが太いモデルでそういう所も含めてクラシックギターに近いスペックなんだと思いますが、とにかく「音が良い」ギターでした。
12フレットジョイントなのでハイフレットでの演奏は無理があるのですが、それを差し引いても余りがあるくらい凄くいい音。
低音がしっかり出るからこその深みのある音だと思うのですが、000-28 の低音が出過ぎている感覚とはまた違って、とてもバランスが良く感じるギターです。
音も 000 と比べても遜色ないくらい大きい気がします。
無理なく鳴っているイメージ。
とにかく、見た目も含めて一目ぼれだったのですが、いかんせん高い。
悩ましい所です・・・
その他に試奏したモデル
- 00-28
- 00-28VS
- 000-18
- 000-28
- 000-28 (2018)
- 000-28EC
- 000-42
- OM-28
- D-28 (2017)
00-28VS の他に Martin で試奏してみたモデルで覚えてるものをリストアップするとこんな感じ。
Martin と言えば 000-28 のイメージが強かったので、この辺りからスタートして色々と弾いてみました。
000-28 / 000-28 EC
Martin 000-28
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
探し出す時点での第一候補だった 000-28。
000 って比較的最近のモデルなのかと思っていたら、ドレッドノート(D)よりも古いモデルなんですね。
クラプトンのアンプラグド以降、000 を使う人が多いように感じますけど、D がシンガーソングライターとか「弾き語り」の人が使うギターのイメージが強いのに対して、000 ってギタリストが持つイメージが強いです。
ボディが D に比べると小さく薄いので取り回しが楽で弾きやすいからですかね。
音量は D と比べると小さいですけど、用途を考えると音量はあまり関係ないので、自分の中では基準となるモデルです。
なのですが、000-28 を改めて弾いてみてみると低音がボワっとしている印象で、鳴っているというよりもワザとらしい感じと言うか、バランスの悪さを感じました。
何でしょうね、表現が難しいのですが、例えば 000-28 で録音したとしたら、たぶん私は低音バッサリカットすると思います。
この辺りは人によると思うのですが、求めている「アコギの音」と比べると低音が膨らみすぎている感じがします。
あと、若干ドンシャリな感じなのかな?
もうちょいミドルが強いイメージだったのですが、そうでもない。
Martin 000-28EC
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
エリッククラプトンモデルの 000-28EC。
これこれ、この音ですよ、000-28 に求める音って。
っと言う感じ。
EC の方が柔らかい音で深みがあるというか、リッチな音。
歯切れの良さは少し減る感じがしますが、音の好みで言えば断然 000-28EC ですね。
結局我々の世代のアコースティックギターのイデアってクラプトンのアンプラグドの「あの音」なので、クラプトンモデルが正解なんだよなと。
ただ値段が跳ね上がってしまいますね…
ブレーシングが無印がノンスキャロップドなのに対して、EC がスキャロップドになっていて、これが音に大きな影響を与えているらしいのですが、それだけでこの価格差は…
っと思っていたら、000-28 は 2018年に仕様変更があり、2018 モデルからは 000-28 もスキャロップドブレーシングになったとの事!
それならばと言う事で、2018仕様の 000-28 も弾いてみたのですが、確かに EC に近い音になってました。
Martin 000-28(2018)
サウンドハウス | 楽天
音だけじゃなくて見た目が結構変わっていて、ピックガードが鼈甲になったり、インレイがダイアモンド&スクエアになってたり、バインディングがヘリンボーンになってたりでレトロな感じかつ程よい高級感が出ていて凄く良い感じでした。
買うなら 2018 モデルかなと思います。
が、もう一声と言う感じですかね。
悪くは無いんですけど。
00-28
000-28 が思っていたよりもブーミーで低音が出過ぎているような気がすると伝えたところ勧められたのが 00-28。
Martin 00-28
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
000-28 と 00-28 の違いはボディサイズの違いです。
00 は 000 に比べると一回り小さい訳ですが、低音が出過ぎることもなく、全体的な音のバランスが非常に良いモデルに感じました。
不要な低音が出ていないので、録音で使う事をメインで考えるなら断然こっちの方が使いやすいんじゃないかなと。
アコギ一本で考えると確かに迫力に欠ける部分はあるのかもしれませんが、迫力求めるならそもそもドレッドノートに行けばいい話ですからね・・・
ちなみにコチラも 2018 から仕様変更されてます。
個人的には 2018 が好きですね。
00-28VS と比較すると 00-28 は音的に弱い部分があるのですが、弾きやすさなどを考えると迷うモデルではあります。
14フレットジョイントで選ぶなら第一候補かも知れません。
OM-28
これは好みの問題なのですが、個人的にスケールはロングスケールが好きで、エレキギターでも Fender と Gibson なら Fender のギターの方が好きなんです。
なんと言うか、短いスケールのギターってどうしてもチューニングが揺れる感覚があるんですよね。
コードを弾いた時に濁る感じがあるというか。
で、それはやはりアコースティックギターでも同じで、000 や 00 はショートスケールなのでどうしても違和感を感じるんです。
そんな話をしていたら勧められたのが OM-28。
Martin OM-28
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
000 と同じボディーサイズでロングスケールのモデルとのこと。
なるほど、これは確かに良いです。
音のバランスも 000-28 より好みに近い感じでした。
テンションが強くなるからか、低音が暴れる感じも 000-28 よりも気にならない。
ただ、それと引き換えに 000 や 00 で感じる音のリッチさと言うか、深みのようなものが弱くなってる印象を受けました。
特に 000-28 や 00-28 で 7~9 フレット周辺を弾いた時の気持ち良さは完全になくなってしまいます。
逆に、開放弦に近い所で弾いた時の歯切れの良さは OM-28 の圧勝なんですけどね・・・
あと、Taylor 314ce とキャラが似ている感じもします。
とてもバランスの良いギターだとは思うのですが、わざわざ買うとなると似たものを選ぶ必要もないのかなと。
ただ、純粋に選ぶなら 14フレットジョイントのギターの中ではかなり良い印象でした。
00-28 と迷うレベル。
D-28
この機会にドレッドノートを弾いてみようと思い、D-28 も弾いてみました。
Martin D-28(2017)
サウンドハウス | 楽天
フォークギターとかアコースティックギターと言えばこれですよね。
改めて弾き直してみるとこれはこれで良い、というかとても良い。
音がデカいし迫力がある。
コードを弾いたときにドーンっと出てくる音は絶対に 000 では出ないですしね。
どちらかと言えばドンシャリ系の音ですけど、低音が無理なく出てきて高音もきれいに響くので嫌な感じは皆無。
単音弾きには向いてない音ですけど、もうそれはそれでこのギターに合わせたくなる魅力があります。
ストロークしたくなるし、000 とか 00 とは違うフレーズが自然に出てくる感じは歴史のあるギターならではだよなと。
コードストローク中心のフレーズを 000 や 00 で弾いてると、何とも言えない迫力の無さがあって不安な気分になるのですが、D でコードストロークをすると物凄く安心します。
仕様変更後の2017年モデルを弾いたのですが、見た目も含めて良い感じになってて欲しくなりました。
が、今じゃないなと。
D 買っても絶対に 000 とか 00 が欲しくなるのは分かってるのでw
000-18 / 000-42
Martin 000-18
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
000-28 はサイドバックにローズウッドを使用しているのに対して、000-18 はマホガニー。
素朴な音です、000-28と比べると。
素朴な音なんですが、オールマホの 000-15 とかと比べると洗練された音。
昔なら間違いなく好みの音なんだと思うのですが、最近はスッキリしてる音の方が好きになってきてるので 000-28 の方がしっくりきました。
Martin 000-42
サウンドハウス | 楽天 | Amazon
レギュラーモデルの最上位 000-42。
ぱっと見でヘッドのロゴとか装飾が違います。
とにかくゴージャスですよね。
参考までに弾かせてもらったので仕様などは正直良く分かりませんが、当然ながらとても良かったです。
高いギターの音がしました。
が、これはリアルじゃないなとw
価格的にも装飾的にも。
こういうギターを使うシーンがないというか。
自分の中で。
(今のところの)結論
と言う感じで、色々と弾いた結果 00-28VS が欲しいのです。
が、結構いいお値段なんですよ。
完全に予算オーバーです。
っと言う事で、中古を探しているのですが、これがなかなか出てこない。
本当に好きな人しか買ってなくて、あまり手放す人がいないって事なんで良いギターなんだと思うのですが。
12フレットジョイントな所も悩みどころで、14フレットにしておいた方が良いのかな?とかグルグルしてます。
今のところ第一候補が 00-28VS で時点で 00-28(2018) か OM-28(2018) かなという所。
あと、今回探していて強く感じたのは、アコギは中古も全然ありと言うか、むしろ狙い目だなと言うこと。
中古なら何でもいい訳では無いですが、エレキギターと比べるとアコースティックギターって弾き込まれることによる音の変化って強いと思っていて、新品と中古を比べると中古の方が鳴ってる個体が多いように感じるんですよね。
まぁ、そうなると本当に1本1本脚で探さなくてはならないのですが、それはそれで楽しいのでw
エレキギターは色々と弾いてきたのである程度知っているつもりなのですが、アコースティックギターに関してはほとんど知識がないので試奏していて楽しいってのもあります。
今回は何年くらいかかるんでしょうかね…w