Neural DSP Quad Cortex – Tips や不具合の回避策など

Neural DSP の Quad Cortex をセットアップして気になったことや使ってて感じたことなどを書いていこう思います。(購入理由や比較した製品などは今回はスキップ)

Neural Capture

バージョンによってやり方が違うみたいなので注意が必要なのと、IN 1 LEVEL と IN 2 LEVEL の設定でかなり取り込み後の音が変わります。

マニュアルには「クリッピングしないように音量を下げろ。」的なことしか書いてないのですが、IN 1 LEVEL と IN 2 LEVEL を初期値のまま(0.0 db)でオーバードライブペダルをキャプチャーしたところ、なんとも言えない残念な感じの音になった。

似てる音だが、いい音ではないというか。
歪みが若干弱く、ハイが落ちたようなボヤけた音というか、全体的に音量感や音圧も弱い感じの音に。

正解の設定がどこにも書いてないのでよく分からないのですが、色々試した感じ IN 1,2 ともにクリッピングしない範囲でできるだけ上げておくといい感じで取り込める、ような気がします。

流れとしては下記のような感じかなと。(CorOS 3.0.1 の場合)

  1. AUTO-SET を ON にした状態にする
  2. ギターを弾きながら IN 1 LEVEL を上げていく
  3. IN 1 METER がクリッピングしない程度のところで止める
  4. IN 2 LEVEL のノブが大きく動かなくなったら AUTO-SET を OFF に
  5. IN 1 METER と IN 2 METER がどちらもクリッピングしない範囲でできるだけ音量が上がってるか確認

公式の情報が見つけられなかったのでよく分からないのですが、Rabea Massaad さんが動画で少し触れています。

が、正直よく分からんw

デバイス側(IN 2)はクリッピングしないギリギリまで上げた方が良いのはわかるけど、 IN 1 はどうすれば良いんだろう?

なんとなく「普段使ってるレベルで」って感じに見えるから、普段 Input レベルいじってなければそのまま 0 でやった方が良いのか?

謎です。

IN 1 を普段の Input レベルと同じような感じにして、IN 2 だけ上げてみましたけど、試した感じでは逆に歪みが強くなるというか、音が太くなりすぎてしまいました。

という感じで、試した範囲では IN 1 / IN 2 ともにクリッピングしない程度に上げるとイメージとしては近い感じでキャプチャされるようです。

King of Tone をキャプチャしたサンプル。この動画では Gain -1.0db, Bass -0.5db Treble +0.2db にしてます。

不具合

Output 3 にノイズが乗る

回避策は、I/O Setting を出して、Output 1 の GROUND LIFT を一旦 Off にしてから On に戻す。

使っていないのでわかりませんが、Output 4 でも発生してるかもしれません。

起動するたびに発生する気がします。

なんとなくソフトウェアでなんとかなりそうな気がするのでアップデート改善してほしいなぁっと。

エクスプレッションペダルのバイパス設定が期待通りに動かない(解消済み)

ワウなどにエクスプレッションペダルをアサインしたプリセットがあるとして、別なプリセットに切り替えてから戻ったりすると、Bypass の設定(例えば Heel-Toe とか)が期待通りに動かなくなる不具合が発生しました。

私の場合は、Stop にしていたのですが、切り替え後に再度 Bypass の設定をやり直せば、その直後は使えます。

が、別なプリセットに切り替えたりするとダメになります。

原因がよく分からず、何をしてもダメだったのでバックアップとって初期化したところ、新しいプリセットでは問題がなかったのですが、バックアップを復元したら問題が発生したプリセットでは同じ問題が再発しました。

使い始めたばかりだったので、再度初期化して最初からやり直したところ、その後発生していませんが、謎です。

コミュニティ見てると過去のバージョンでも発生してたっぽいので、よくある問題なのかもしれませんが、ちょっと怖い。

Cortex Control

https://neuraldsp.com/cortex-control

待望のデスクトップエディタのようで、個人的にかなり期待してた機能です。

H9 Control みたいな感じで、ほぼ「これ使って設定しよう」くらいに思ってました。

が・・・

かなり不安定

正直、使えたもんじゃないです、不安定すぎます。

少なくとも、私の環境(macOS 14)で、これを書いてる時点のバージョン 1.1.1 では不安定すぎて使い物になりません。

アカウントへのログインなど、Cortex Control から行ったほうが楽なことは沢山ありますが、一度不安定になると mac を再起動しないとだめなので使ってません。

イメージとしては、アプリがクラッシュします。頻繁に。

というか、立ち上がりません。

あと「Loading Preset…」のまま進まなくなることも多いです。

回避策は mac の再起動のみです。

でも、比較的すぐに再発するので、mac の再起動を頻繁に行わないとダメです。

使いものになりません。

USB 接続のみ(線必須)

なんとなく Bluetooth で接続して使えるものだと思ってたのですが USB 接続オンリーです。

しかも Type B・・・

私は、たまたま RME Fireface UCX を接続するために、比較的長い Oyaide の Type B to C ケーブルを持っていたので良いのですが、この為だけに Type A to C のハブなりを用意し、挙げ句の果てに使い物にならないというオチが待っていたりします。

ちなみに、Cortex Cloud というモバイルアプリもありますが、こちらはエディタではないので注意が必要です。感覚的に、クラウド経由で情報を同期する感じのアプリです。

パフォーマンスの考え方

一つのプリセットに 4本の列があり、グリッドのようなところにアンプなどのデバイスを配置していきます。

ぱっと見どの様に並べても良い様に見えますが、パフォーマンス的には 1,2 列目と 3,4 列目で異なるプロセッサーコアを使用するとのことなので、1,2 列目にデバイスを集中させたりすると片方のプロセッサーに負荷が集中するような使い方になる様です。

最初から入ってるプリセットを見てると、きれいに 1 列目の次が 3列目などになっていて不思議だったのですが、そういう背景がある様です。

マニュアルの情報が薄い & 日本語の情報が古い

マニュアルが PDF なのはしゃーないと思いますが、そのせいかは不明ですが情報が薄いです。

薄いというか、体裁を気にして情報が薄くなってる感じがします。情報が足りてない。

そして日本語マニュアルが古いです。

現時点で、日本語版のマニュアルは 2.1.0 が最新ですが CorOS 3.0.0 で UI などが結構変わっているので、そのままマニュアル見てると「?」となる箇所が多いです。

なので、英語のマニュアルと両方見ながら確認していく必要があります。

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