strymon TIMELINE のファームウェアが今年の2月にアップデートされていたことに今更気がついたのでアップデートしてみました。
考えてみたら買った時のバージョンが 1.14 だったので今回が初アップデート。
やってみて思いましたけど、ファームウェアを更新できる系の製品にしては近年稀に見る原始的な方法なので結構怖い。
しかも、マニュアルが適当というか、肝心な部分が書かれてなかったりで良く分からなかったので、次回のアップデート時の備忘録も兼ねてアップデート手順を書いておきたいと思います。
strymon TIMELINE
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何が近年稀に見る原始的な方法なのかというと、「USB で 本体と PC を接続して、ダウンロードしたインストーラー使ってアップデートする。」とかではなくて、MIDI を使って命令自体を送るという方法だから。
っという事は、当然 PC と TIMELINE を MIDI ケーブルで接続する必要があります。
いやー、こんな用途で MIDIインターフェイスを使う時が来るなんて考えても見ませんでした。
という事で、TIMELINE のアップデートには PC と MIDI インターフェイスが必要です。
これ普通に持ってるものなのかな?
ギターだけやってる人だと MIDI I/O とか持ってないんじゃないかと思うんだけど・・・
どうなんでしょうか?
「ファームウェアのアップデート手順」を見てみるも…
アップデートに使った環境は以下の様な感じ。
OS は Windows 7 Ultimate 64bit、MIDI IF は M-AUDIO FW410 を使い、Send SX は V1.22 を使いました。
ファームウェアは本家じゃなくて ALL ACCESS からダウンロード
基本的にはダウンロードした zip のなかに入っている TIMELINE_jp_manual_v123.pdf の27ページ目以降「Ver.1.23 追加分:ファームウェアのアップデート手順」に記載されている手順に従って進めれば良いです。
で、この資料を見ると以下のような感じで、バンクの前半か後半かどちらかだけを初期化して、新しいプリセットに置き換えることが出来る的なことが書かれています。
プリセット名を従来の「BANK1」から「Mellow Digital」など名称に変更するには、アップデート用フォルダーに含まれている「TL_presets_fact1v23」をインストール後、プリセットの初期化(A + TAP を押しながら電源を入れる)をすると表示されるようになります。アップデートのフォルダーにはプリセット初期化用のSys ex ファイルが2 つ入っています。 このプリセット初期化用Sys ex ファイルにはバンク0~49 用と50~99 用の2 種類があり、どちらかの一方の内容を残したまま、もう一方のみを初期化することが可能です。
でも、このマニュアルを読んでも肝心な事がわからない。
確かに、zip の中には、TL_presets_fact1v23.syx と TL_presets_user1v23.syx というファイルが入っていますが、どちらがどちらのファイルなのか分からない。
私は、50~99 は使っていないのでそちらを新しいプリセットに置き換えるなら問題ないんですが、間違って 0~49 が置き換えられると最悪です。
そして、以下の一文が・・・
※ご注意:初期化なので、保存されてたプリセットは消去されます
うーん、不安すぎる。
TIMELINE のプリセットを PC に保存できる機能とかがあれば良いんですが・・・
(っと思ったら開発中のようです!これが出来たら最強でしょう!)
一か八かやってみるのも手ですが、本家の方からダウンロードしたファイルを見ると、もう少し具体的なアップデート手順が記載されていたので、そちらを参考にしてやりました。
こちらのマニュアルの手順でやれば、ファームウェアがアップデートされ、ファクトリープリセットも更新され、プリセットの初期化をしなくてもユーザープリセットの後半 50~99 が新しいものに置き換わるようです。
具体的な手順
具体的な手順は以下のような感じ。
- ファームウェアのアップデート
Send SX で TL_firmware_1v23.syx を送信。
何故か MIDIデータ送信中に Send SX が「応答なし」になる。
TIMELINE の画面でデータを受信できていることが確認できるので、しばらく待ってると送信が完了し、TIMELINE が再起動する。 - ファクトリープリセットのアップデート
TL_presets_fact1v23.syx を送信する。
同じく送信中に「応答なし」になるが、この時 TIMELINE の画面上でデータが受信中であることはわからない(普段と表示が変わらない)が、しばらく待っていると送信が完了する。 - ユーザープリセットのアップデート
TL_presets_user1v23.syx を送信する。
TL_presets_fact1v23.syx と同様の現象になるが、そのまま待っていると送信できる。
確かにファームウェアはアップデートされた・・・ように見えます。
が、後半のバンクを見ても今までと同じくバンクの番号が表示されているだけ。
さらに、スピルオーバーを試してみたのですが、どう聴いても有効になってません。
スピルオーバーとプリセット名表示について
更新に失敗したのか、プリセットの初期化をしないとダメなのか?とか色々と考えたのですが、どうやら追加で以下のグローバルパラメーターを設定をしないとプリセット名の表示やスピルオーバーは有効にならないようです。
ON にするとスピルオーバーが有効になります。
OFF 以外にするとバンク番号ではなくプリセット名が表示されるようになります。
っという感じで、プリセット名も表示されるようになり、スピルオーバーも有効になりました。
凄く良い感じです。
スピルオーバーもプリセット名表示も切望していた機能なので凄く嬉しい!
あとは、PC上にバンクを保存できる機能が本当に実装されたら完璧ですね。
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※このページは INOLOG から移植されました